田舎時間便り       20141230

お年を召します

田舎時間便り       20141230

暖冬だとか、寒波だとか、テレビや新聞では好き勝手に言いたい放題だが、冬は基本的に四季を持つ日本ではすごく寒いのである。わたしの先祖はイギリスの方らしいけれど、生まれも育ちも日本のわたしにゃ何も関係ないし、ヨーロッパより寒さは緩い筈さね。

車で田舎の今治まで帰省するのは、トイレ休憩なんかを入れると、渋滞なしでも、やっぱり5時間近く掛かるから、途中休憩をしてくれても、わたしの足は痺れと疲労で動きゃしないし、新しい車はまだ慣れていないし、耳障りなセミの鳴き声が今年は夏から未だにいなくならないから、身体は寒いのに、頭の中は未だ夏のまんまさ。

後ろ足が動かなくて行きたい処へ行けないのはほんとにつらいけど、お母さんに支えて貰って毎日匂いだけは嗅ぎ分けれるし、少しばかりの徘徊で何とかうんちが出れば私だって安心さ。

それが長旅のあとでは、動けやしないから、あれ と思う間もなくおしっこはでてるし、喉は乾くし、お腹はへるし、前足すらまともに動かないし、困ったもんだよ。

せっかく四国に帰っても海に行く元気がないのには、あかんわ。

結局、遊べないまま田舎の家について、猫の匂いだらけのする大きな居間は、今はお父さんがローラーで猫毛を取ってくれていて、お母さんが掃除機で部屋中を綺麗にしてくれているけど、何と云う名前だったか、顔に似合わない花、そうそう さくら 今回ばかりはわたしが怒らないと知ったとたんに、目の前をゆっくり歩いてのっそりと2階に歩いて行くんだもの、たまんないよ。

新年を迎える前に、わたしも大きな最後の抱負を云わせてもらわないとね。これまでの生活、生きてきた15年の年月を振り返ってみて、ちょっと物思いにふけってもいいよね。

暖かな母親のミルクを飲むことが私の唯一の楽しみだったある日、兄妹それぞれが離れ離れで新しい家族と過ごすように値段を付けられて売り出されたサ、お父さんはチャンピオン犬だったから、当然吊り上った価格になるけど、私は何故か左耳が下を向いていたから中々誰も相手にしてくれないし、冷やかしの子供は大っ嫌いだったんだよ、もうすぐ三か月と云う頃に、四人家族が来て、中でもお母さんとちっちゃな子供に気に入られて、家族会議をされて、三番目の子供になった訳さね。

わたしは三人兄弟の一番下だったから、怖がりでね、人様のおうちで初めての夜を過ごしてお腹を壊して、毎日不安な状況で、どんどん痩せて行ってしまって、二週間の病院通いで毎日点滴をされてやっと元に戻ったんだよ。

本当は、売られるときに、お店の人にいじわるされていたんだよ、半分人間不審に陥っていたけど、この家族は最高と分かった瞬間だったんだよ、幸せ者だよ、私は。

眠いね、、、お休み。

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