鯨はホントは身近の食材 20140522

ICJ(国際司法裁判所)が平成26年3月末に、日本が南極海で行ってきた調査捕鯨に対して、国際条例違反の判決を下し、中止を命じた。判決対象でない北西太平洋でも捕鯨数を四割以上削減方針を決めた。

鯨肉になじみが無い人にはどうでもよい問題であろうが、僕は幼少期より一番タンパク質として摂取したのが、鶏と鯨である。特に冷凍庫が一部におまけで着いたような冷蔵庫が主流の昭和の大阪万博時代では、我が家の周りが氷だらけになる半冷凍室には常に、縦か横か解らないほどの二キロ程度の鯨肉の塊が鎮座していたのである。

日本鯨類研究所は水産庁所管の一般財団法人で販売収益を翌年の調査費用に充当する運営方法であるが、販売不振、販売戦略の欠如などで赤字続き、国の補助金が投入されているのである。需給バランスを考え、もっと安価で市場を開放し、より鯨を身近にしないのか理解に苦しむ。昔は、学校の給食で鯨肉は出ていたはずである。環境保護の名の元に反捕鯨国からの圧力に対応できなくなる可能性は少なからずある。

もっと海域の科学的調査などをしっかり行い、需給バランスと海域内での魚類、水産類のバランスをも考慮した市民にも国にも大切な判断、研究、宣伝を考えて取り組んでほしいものである。

魚の販売コーナーで価格を見ると、とてもではないが市場に浸透するどころか高級食材にいつの間にか変身しているのだ。誰のどんな戦略か?こんなことをするから無駄な在庫が増え 本末転倒になっているのだ。まあもったいない話である。TPPの前にまず市場をしっかり見た方が良いかもしれない。

こんなことで悲しめるという事は、うーん、僕は卑しいだけなのかもしれない。鯨の生姜焼き、はりはり鍋などは実は鶏とさほど価格は変わらなかったはずである。もっと言えば、より安い食材として市場評価されて居た筈なのだ。

さみしい限りである。コロ、鯨ベーコンも信じられない価格としか僕には移らない今日この頃の小さな不満をふと伝えたかったのでありました。

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