食改善の続き  

ここで、食改善の前頭、6番目に同席する海産物に的を当ててみると、なんと するめ、いかの塩辛、ほたるいか の三種類がノミネートされているではないか。塩辛、ほたるいかはイカ味噌も入っており不思議では無い気もする。がしかしである、するめいかが入っているのが解せない。よく考えてみると、乾燥をしているから通常の生のイカより濃厚な香りと味を伴うのはこれ当たり前のことであり、食すに当たり噛むという行為が他の追随を許さない回数を要求される代物、だから決してコレストロールの入る余地は無いように思うのであるが、はたして本当に飽和脂肪酸を多くふくむのであろうか?

唾液である程度のアミノ酸に緩和される事はないのか、疑問の残る処ではあります。

 

視点を変え、魚卵に移ってみると、すじこ、かずのこ、たらこ が堂々の前頭中央に陣取っている。当たり前と言えばそれまでだが、良く考えてほしい。物は考えようで、これらの魚卵軍は、お酒のアテとして食す場合は少量づつ啄む感じの食べ方が基本であり、おかずとして食す場合も、少量でご飯がメインになるのではないか、たらこスパゲッティー、明太フランスパンを思い出してほしい。これも実はメインはスパゲッティー、フランスパンであり、そこに彩とえも云えぬ味が加わり商品となっているのだ。

だからというのではなく、決してサラダのようにそれだけを食すという類にはしたくないのが本音である。

疑わしきは罰せずという言葉があるが、これがこの位置と思わず唸ってしまうのが、甘海老、あん肝、生うに の三種類、とても他の食べ物の前頭と同位置には思えないのが本音である。なぜならば、おすしの贅沢三昧と言っても過言ではないものであり、口の中で蕩ける品々、まずエビからいくと、甘えび、このまったり感は他に類がなく、口中に纏わりつく甘さがえも云えぬ、擦りおろしわさびに僕は薄口醤油が絶品と思っている、そして車海老のおどり、特に車海老の頭は軽く焼いて味噌と一緒に食す、次いで芝エビ、これはから揚げ、てんぷらが絶品である、そして近年あまり出回らなくなった大正エビ

は中国から輸入されることも多かったのであるが、白さがあり甘さがあり食感が甘くてプリッとした感じで瀬戸内海では重宝されていたエビである、さっと塩で湯がけば抜群の甘さとプリプリのはじけるような食感が味わえる、そして今市場を一番にぎわしているのがブラックタイガーであろう。とにかくあっさりしているし、身が小さくなり易い代物である。ただ料理に於いて特にフライ、てんぷらには合うように思う。芝エビは、特に素揚げが美味しい代物だが、バナメイエビに置き換えられた経緯で、本物の流通が壊れているのであろうか?残念である。最後に海外ではロブスター,これは赤と、緑もあり味は本当に極端に変動が激しい、カスカスのあじのないもの、甘さの有るもの、まず僕は基本的にあまり好みではない。

食改善のお話  控えの始まり

控えたい食品ランキングに存在する手羽肉ってホントなの?

余り食してはならない物で、控えねばならぬほど手羽肉にコレストロールがあるとは思えず、エネルギーになる要素の方が多い気がする。それ程の脂肪であろうか、料理にもよると思うが、皮の部分も薄く、コラーゲンと、低タンパクに思える。

鶏もも肉は、もってのほかではないのか?タンパク質こそあり、脂肪は皮の部分でほんの少ししか存在しない。控えたいとは思えず、自分勝手な解釈ではダイエットに近い素材に思えてならない。

そして、我が大好物の砂肝、これには脂肪は無く、臓器では有るが、繊維、筋肉質といった表現がぴったりの食材であり、たとえば、ニラとの塩コショウ炒め、にんにくとの炒めもの、串焼きなど全く素朴に考えて、元気の元、エネルギー源とみなしてしまう。

ということは、ひょっとするとカロリーは高いのか?

うーん、解せない。書物によるのだろうが、今までの我が知識では、四足の動物は体に栄養を与えるが、負荷な部分も必然として多くあると聞いているが、それすら本当か疑問の現在で、ちょっと驚きとしておこう。

さて、四足の獣 豚では豚レバー、豚肩ロース肉がほぼ全体の6番目の控えたい食品群に属している。豚肉は、当然であるが噛みごたえがあり、脂肪は唾液で分解されるものと考えたいがそうもいかないのだろう。

好き嫌いの無い僕にとっては、豚肩ロースは結構代役が在りそうな気がする。豚もも肉とか、豚ばら肉なら、いくらでも代用できそうだが、レバーは当然だが甘さ、食感が豚の場合は柔らかさにまろやかさが加わり、灰汁が無く感じるのである。

特に、韓国で食べたレバーは、荒塩にゴマだれの本当にふくよかな食べ物である。自宅近辺の韓国焼き肉店の豚レバーも美味しい。

生は数量が限られているが、昔と違い衛生面と、調理面で厳しくなっているから、余計以前に増して新鮮に感じてしまう。

多少は控えねばならないのかもしれない。食べ過ぎに注意しましょうでいいと思うがなあ。

ここでもっと控えなさいと待ってましたと登場するのが、牛肉、牛レバー、牛もつ、牛ばら肉が同じ位置に君臨している。これは、様々な書物でも紹介されており、高コレストロールの食べ物となっており、疑う余地は無い。ただ欲を言えば、芳醇な味、豊かな心をともすれば伴う食物として、時として味わいたい品物であります。

特に、関西では牛もつの煮込み、すなわちどて焼きはネギの甘さと辛さ、こんにゃくの素朴さが絶妙にミックスされ、つまみにおかずにと万能選手なのである。

ああ、だめだ、食べたくなってしまいそうだ。我慢、がまん。

胃を切った後の生活 

胃の切除は簡単に言えば、胃がんで切除の場合、少ない場合で三分の二、重い場合では全部摘出、又、食道除去による胃での補助などであるが、まずは、栄養士や看護婦が少量で回数を5回から6回に分けて食べて欲しい旨を患者に告げる、ましてや僕の場合は、放射線治療で右頬の移植、なおかつ術後2週間に渡る口をあけてはならない事態で、ほぼ口が固まり、全く口が開かないのである。

当然術後は流動食、鼻からこぼれる、気管に入る、せき込む、あらゆる事態が食事の弊害になり、こうなると栄養を何でとるかに関わってくる。

まず、手術後はしんどいのと苦しいのを当たり前としなければならないのだが、腹痛と下痢、逆流性食道炎が頻繁に自然に起き胸や背中を針で刺されたような痛みが走り、僕の場合はもう一つ、頸の右部分の筋肉除去がある為、肩から頭まで常に鈍痛、痺れがある中での追加の痛みに襲われるのである。簡単に言うと、相当病気と闘う意思がないと、気が狂うのではないかと思うぐらいの痛みと痺れ、動かない身体に憤りを感じないでもない。

がしかし、そこで海ちゃんの応援がすこぶる僕の人生、生きざまにとても大きな影響を与えてくれるのである。

消化器内科医の方たちがさまざまな意見を言ってくれるが、術後というものは、手術により、例題が無い場合があり、それが僕の場合であり、半分はモルモットに近いくらい今後の変化を体系化出来ないか記録を残したいぐらいのものなのだ。

定期的に、内視鏡検査、ペット検査、CT検査、血液検査が大体四半期毎に行われる。

自分で思うのは、特にCT,内視鏡、放射線の待合で様々な患者の方と待っている間に夫婦で来ている患者さん、親子で来ている患者さん、僕のように一人の人、様々な方の苦悩が見え隠れしているのである。

現在では、消化器外科医や栄養士らで「胃外科・術後障害研究会」も出来、胃を切除した患者の方などは、日常生活を快適に過ごす為の小冊子までが出ている。

僕が未だ闘っているこの状況を、しょうざんの中道先生とか赤あんどの先生とか、整体の江村さんとかを交えて、いつか文面にまとめれればあらゆる場面の患者の方が元気になるやも知れないと思うのである。

全ては、経験に基づく心の在り方は意義があるし、綺麗ごとにはならないであろう。やはり、病気とか治療中の人は気持ちがなえている場合があり、素直にうなづけない場合が多いと思うのである。

応援、協力してくれる人が常に周りに居てくれたこと、これは僕の大きな財産であり、幸運という運を運んでくれているのだ。ありがたや。