食改善 海老 続き 

日本では、伊勢海老になるが、これは伊勢のみならず、沖縄から東北まで存在し、僕は瀬戸内海近辺の物が絶品であると思っているが、価格があまりにも高いと思う。刺身、てんぷら、焼き、煮物、どの料理にも合う。どの料理が良いかは好みだが、やはり軽く炙って造りで食べるのが一番好きである。又、煮物は軽く焼いた後で煮込むものは、甘さと香りもよろしい。特に瀬戸内のエビでは、塩でゆでた後、天日干しをしたエビが最高である。そのまま食べても美味しいし、もろみでキュウリと一緒に和えても絶品であり、出汁として使うと、これまた恐ろしく上手い。大豆と干しエビの出汁で取ったおつゆでそうめんを食してみてください。これ最高の贅沢な揖保の糸(これも瀬戸内海相生産地)の食べ方ですぞ。

海外でのエビでは中国のニンハイ、南京の少し奥地になるのであるが、ここで食した川エビ、手長エビなのであるが、とても綺麗とは言えないレストランというか食事が出来る民家と云った風体の場所で、紹興酒に生きたまま浸けたエビを食したのは、これまた美味しかった。紹興酒に浸け酔っぱらって動かなくなったエビを食べるのである。そして香菜、にんにくを入れ炒めて最後に食べつくすのである。これは、現地では最高のもてなしで、フライパン、鍋の年季で食欲が減退した状況であったにかかわらず、とても美味しいものであった。コレステロールの多めの食材であることは理解できるが、食べ方によって変化を付けれる範疇に位置してはいないであろうか?野菜と炒める、きのこ、ネギと煮込むなどいくらでも加減出来そうに思えてならない。

食改善控えたい食品6番目の最後を飾るのは最も僕の愛してやまない魚、シシャモ、ワカサギ、アナゴがここに属している。ししゃもは、北海道南部にしか存在しないのである、当然一般的に流通しているのは樺太シシャモで小ぶりのものである。北海道では大野商店が有名でオスの方が身は美味しいと言われているし確かにオスは噛みごたえがあり甘い、当然子持ちのメスとオスとは栄養分析では違うと思うのであるが、10匹で1日のコレステロールに充当するようである。これには驚きである。ただ、ビタミンB12が多く、当然カルシウム、リン、たんぱく質、亜鉛等すこぶる栄養価は多岐に渡っているのである。わかさぎなどは、タンパクと云う気がしていたのだが、考えを改めないとちょっと見た目で判断していた節がある。あなごはある程度理解はできる。がしかしである、瀬戸内海で育った僕にすれば、バラ寿司でアナゴの入っていない物はなく、巻寿司であなごが入っていない物はなく、今どきの情報では、ウナギより栄養価が高くヘルシーと紹介されているのは何故か?レチノール当量、ビタミンB12、ビタミンD,ビタミンE,タンパク質が豊富で、コレステロール値は思いのほか低いのだが、うーん、蒸した場合とか、焼いた場合とか、煮込んだ場合で数値が違うのであろうと思う。いずれにしても、アナゴは我が幼少時より食文化の中心に君臨するものであり、愛おしく思う一品。ほどほどに、食したいと思う。