尊厳死を見つめて 重い思ひ 20141106
2014年11月1日、アメリカの女性 ブリタニー・メイナードさんは、ネットを使い、世界中に自分の人生に終止符を打つこと、自らの29歳の命を絶つと宣言したのである。昨年結婚をし、脳腫瘍を患い、神経膠芽腫(しんけいこうがしゅ)という悪性の脳腫瘍の末期であり、余命6か月と診断され、日々弱っていき、尊厳死支援団体コンパッション・アンド・チョイゼズでの応援もあったようである。結婚後の発覚であり、尊厳死を求めて、カリフォルニアからオレゴン州に転居し、家族に見守られて亡くなったのである。これからの世の中に、一石を投じた出来事であることは間違いないであろう。
もし、僕が同じ状況であったなら、如何な物であろうか?
動けないとか、思考がまわらないとか、五感が全く使えないとかの弊害が全てに於いて発生し、自分で出来る事が無くなれば、僕にとっては生きる意味は無くなってしまうことは間違いない。
彼女の場合は、あくまで情報だけでの判断であるが、日々退化していたと聞くが、手術をしないまでも、免疫力を上げる処置は選択肢に無かったのであろうか、いろんな人と知り合い、触れ合う中では僕自身価値観が相当変わりつつあるので、生きて回復に向かっているという奇跡を求めたい心理が働いてしまうのである。
それは当事者でない僕の戯言かもしれない。
ただ、僕の場合の頬を含めれば4か所となる癌の切除後、医者に色々なことを決定づけられていた中で、反回神経麻痺の回復は見込めないということ、唾液は放射線治療で焼けているので、回復はしないとの病院の判断が手術後に決定告知されたのである。
口も大きく開くことはなく、そのままにしておけば、口はどんどん開かなくなりますと宣告を受けたのだ。病院、医師とは常に責任に於いては、常に取れるものと取れないものがある。だから、そこから先は自己判断と自己責任に委ねられる。
僕は、周りの人間に支えられ、今、以前とうって変わり、口の開き方は大きくなり、まだまだ改善中であり、今後も大きくなるであろうという状況であり、唾液については、少しずつ出始めている。これについては、中井道仁先生と僕との取り組みでまだまだ変化をし続けているのである。
人生観は人それぞれ、十人十色であるが、死生観になると、これは神の領域に近いものに感じる。
結果で判断するものではないし、善と悪で判断も出来ない。当事者のみぞ知る部分が大きすぎるのだ。生きるも地獄、死ぬも地獄の領域の中、見守る夫
は、もっと次元が違う底なし沼の中から、わずかな光を見つめ微笑んで居続けていたのであろうかと思ったりする。
大きな問題を、世界中に投げかけたのは間違いない。
そして、僕は、今生きることにとことん挑み続けている。熱い先生の応援と、海ちゃんという妻の応援の中、まだ死ぬのは早いと云われているような気がすることと、今の僕に出来る事をしなければならないと思うのである。
やっぱり、ふと気づけば 命 愛 灰汁は浄化すること 人生は終わるまで解らないし、だから生きていくのだ。
ブリタニーさんの家族、夫のこれからの人生を豊かであればと願いつつ、我が人生と、語れる話を創るとしよう。