食改善で摂りたい食品の海編で行くと、あさり、はまぐり、かき、帆立貝柱、ツナ缶、最後はずわいがにが登場する。もちろん6番目程度に位置するのだが、帆立貝柱、ツナ缶は東北、北海道が産地であるが価格、市場で常時手に入るのはツナ缶であろう。これは、おにぎりを筆頭に日本中で食されている食材である。ただし僕はあまりマヨネーズが好みではなく、多少世の中に反抗をしているのだ。家族は大好きだが、僕はマヨネーズが嫌いではない。どちらかといえば好きな部類だが、味が強すぎて、ツナの味が弱くなるのが嫌なのである。帆立は、北海道への出張が多くあり、旬で食すこともあり、本当に美味しい帆立を食したことが幾度かある。オホーツク近辺では、貝柱も、生帆立も甘いのなんの、貝柱の干物、一夜干しはすこぶる甘くてふくよか、お酒には最高に合います、辛口の酒には程よくからまり、五臓六腑に染みわたるといった観があるのですぞ。
さて、瀬戸内海日生近辺が故郷の僕には、あさり、はまぐり、かき は、日常の食材であり、岡山の我が田舎では特にかきは、冬の風物であり、雑煮は、かきが主役である。
お好み焼きも冬はカキが入るのが普通であり、酢牡蠣、味噌鍋、焼きカキ等、自宅には殻つき活けは一斗缶で常に置いているのだ。あさり、はまぐり、しじみ も常に市場では、まず手に入る。瀬戸内のおかげで、こと魚、海産物は恐ろしく贅沢で、うるさいのである。これまた、幼少期の環境に感謝する次第です。
現代社会は、テレビ、携帯の必要以上の情報、ファーストフード、コンビニ、スーパー、道の駅等 どれを取っても食材の変化に驚く。
まずは弁当、そしておかずの種類、また一人分の食材が増えたこと、キャベツなど野菜の千切り、餃子の材料などが、一人用パックとして陳列棚を占領し始めていることである。一人暮らしが多いのではなく、一人一人の食事の好みに合わせる嗜好に応えておるという事らしい。
僕には理解できない。なぜなら、鍋物、すき焼きをしたとしよう。色々な食べ方があるが、肉から炊き込み、食材を満喫した処で、雑炊とかうどんで締めという食文化を家族で楽しむのが日本食ではなかったか?
レンジでチンの食事では、どうも落ち着かないし、あまりに味気ないではないか。
よそよそしさに加え、それぞれが勝手に食すのであれば、食卓とは言わない、一日の終わりに、ご褒美のようにリラックスと元気を取り戻すための少々のお酒と、家族みんなの一日の報告座談会と化す、時々突然に子供の友達が現れたり、近所の友達がふらりと訪ねてきたり、一杯飲んだ帰りに、うちで飯食うかといった嫁に迷惑な瞬間が有ったり、もっと人と人が交流していた家族社会があったはず。
今の世情がいつの間にか馴染めなくなってきているのか、個人に重きを置きすぎていないか疑問ですね。