田舎時間便り続き       20150103

お腹が減ったよ

田舎時間便り続き    20150103

私の匂いが、去年の法事以来のこの家では、日頃から住み慣れている猫の匂いが充満しており、至る所にその体毛が氾濫していて、気が気ではなく全く落ち着かない。

確かに私のおうちと違い、重厚な床や、すがすがしいまでの空気で思わず鼻の奥までが蘇るような錯覚に陥るくらいの心地よさもあるにはある、それが私にはあまり居心地良さにはつながらないのは仕方のない処である。

まあお父さんと子どもたちが魚釣りをして、後で新鮮な煮魚、焼き魚を食べさせてくれることを期待しておこう。

お母さんと、お姉ちゃんが楽しく話をしてくれればいいのだけれど、おばあちゃんは余り私のことを怖がっていて寄りついてくれないから、せめて美味しい田舎の料理を食べさせてほしいな、もうこれが最後かもしれないし。

いつものせんざんき(鶏のから揚げ)それさえあれば私は納得したんだよ。他は何もいらなかったんだよ。おせち料理も何にも私にはどうでもいい料理だったから、皆がケジャンの鍋をするとか、お兄ちゃんの手配したおせち料理なんか、わたしだけ蚊帳の外さね。せんざんき は今回は無いし、お正月の定番のかまぼこを少し貰えたからこれで良しとしなきゃいけないのかな。

父さんと兄さんで釣ってきた新鮮な魚はべら、小鯛、がしら、のど黒、カサゴ、グレであったが、なかでもカサゴは最高に美味しかった。べらの刺身も初めて食べたけれどこれも甘くて柔らかな味でしたね。

毎年訪れるたびに車の中で皆で楽しみにしていたのは、まぎれもなく休憩のパーキングでのフライドチキンなんだけど、歩けない私を気遣ってか、外で食事をせず、てんぷらとパンを買って、移動しながらそれぞれが食事をするしかなかったのが本当に残念で仕方なかったのよ。

ともあれ、お父さん、お母さん、お兄ちゃん二人と長時間の移動は、本当に久しぶりで疲れても楽しいもんね、年のせいもあるけど、肩が痛いし、腰はもう痺れて動けそうにないけど、胸は幸せでいっぱいさ。

耳が遠くなってきてから、白内障で目が見ずらくなってきてから、一人っきりがいやで、留守番が出来なくなったから、皆でいるとうきうきしちゃう、見えない景色が頭には浮かぶんだよ、以前の記憶が、車窓から匂う地方の香りで湧き起こるから不思議なもんだね。

何とか四日間生き延びました、やれやれでした。もうすぐ16歳、、、。

 

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