お腹がすいちゃった     20150630

腹減りルレロ

お腹がすいちゃった        20150630

美しい季節が来ていますよ というのが私の名前、漢字に置き換えると美留季となるんですよ、初めてしゃべるけど皆には話をしたことは無かったわね。名前のせいかいつも楽しくてしょうがないといった塩梅なのです。 このところいつも思うのが、常にお腹が減っているという事。 後ろ足が動かなくなって太ることを警戒してか食事量を減されていないかしらと不安が募る。四六時中寝ているからお腹は余り減らないだろうと思っていたのにとんでもない誤算だわ。どうも自分の身体が理解できない。

いつからこんなに食欲が出たのか、まあこれは言い始めるときりがないから、多分生後4か月頃から私は卑しい食欲が表に出てきたことは間違いない。

その頃から培われた食欲はいかなる場合でも衰えることを知らない。それは食あたりで風邪を引いた状況であろうと、食べる事だけは控えることが出来ず、食事を減されるとずっと機嫌が悪い事を表にだし、誰かが食事を終えるまでいつまでも涎をたれて見つめるのだ、そうすると誰かが何かをくれるのである。私の経験がそうさせるのよ。

お父さんもあきれるけれど、私は喉に詰まらせて下呂した時も、直ぐに食べ直すの、あたりまえよ、だってのどに詰まっただけで、食べたいんだからさ ふつうのこと よ。

そんなこんなで今でもどんなことが在っても食べる事だけは止めないんだから、去年の冬だけ口の中が歯槽膿漏でどうしようもなくて奥歯近辺に物が詰まるし、食べ物がのどにも詰まって本当に食事が出来ないことがあったの。あのときは私はもう生きていけないのかって本当に投げやりになりかけてた時期があったわ。

でもお父さんが毎日口の中を掃除して歯磨きも無理やりされて又食欲が戻ったのよ。

不思議よね、そうしたら見る見る元気になちゃったんだよ、やっぱり食べる事、これが一番よ。

毎日食べているだけなのにすぐにお腹が減るのよ、殆ど歩けないから両手だけで歩くのよ、当然腰は使えないから、今は後ろの足の肉球の黒い皮膚が剥げてきて小さなころの肌色が出てきているのよ。

使わないから退化するんだわ、きっと、もうそれはびっくりよ。

生き物って細胞が生きるには、脳の指令が必要らしいの、全く人間と同じで生きようとすればそれに必要な細胞が動くはずなんだ。

だからだと思うんだけど、いつも私がお腹が減っているのは、いつも美味しいものを食べたいって思っているからよ。

それ以外には思いつかないわ、最近の悩みは、突然出ちゃううんち、お父さんにもお母さんにも助けてって言ったってすぐに出ちゃうからさ、締りが無くてごめんなさいね、あーあ、しゃべったらまたお腹ぺっこぺこ、ご飯まだかな?

 

 

歩きたい和(わ)     20150603

熱いか夏 散歩 二分の一

歩きたい日和     20150603

私は時々自分がさっきまで何をしていたのか記憶を無くすことが在ります。

何故か誰かに大きな魔法を掛けられているのかと思ったりします。ぼちぼち年を数える事が億劫になって来たのでそこら辺りは気にしない事に決めました。

だって今は、何曜日なのか見当も付きません。そんなことを考えるだけ無駄だもの。

私に曜日によってご褒美が在るならわかるけど、日にちによって素敵なイベントが予定されているなら覚えようと頑張るけど、記憶もいいかげんだよ。

この間なんか、日向ぼっこをして楽しんでいたら眠ってしまって、気が付いたらじーっと雑巾猫が私を不思議そうに見ているんだよ。

そりゃあ年を取ったらうんちがもれることもあるわよ、よだれが垂れる事もあるし、だんだん赤ちゃんに戻るんだからしょうがないさ。

お父さんと、お母さんに守られているからって、あなたたちから嫉妬されるのはごめんだよ。これは家族の絆だからね。

人の過程を、-この場合は 家庭 の方が正解かね - 私の生活をジロジロ見ないでよね、お願いしますよ。

陽射しを見るとぼちぼち梅雨の頃のきがするね、気候と香りで季節感がわかるのは、ひょっとすると私は思いのほかまだ若いような気もする、いいえ、若いんだよ、、、

多分居眠りしすぎて魔女にいたずらをされたんだわ、今度散歩で会わないかしら。

足が動いてくれないんだよ。

重しをのけておくれで無いかい、私は漬物じゃないんだからね。

腰から下が重いんだよ、今日のように湿り気と陽射しがあふれる日は外に出たくなるんだよ、知らない鳥の息吹と大地の草木と会話するうねりが 私の足に、身体に しみこんで来るもの。

雑巾猫ちゃん、あんたも住処を見つけて頑張りな、外へ出たいな、お母さん往こうよ。

お父さん連れてって、 あれれ、暴れたら また大きい方がゆるんで出たか、、

気づいてくれれば、私の思い通りだからまあいいか、

お散歩しましょう そんな日和

 

田舎時間便り続き       20150103

お腹が減ったよ

田舎時間便り続き    20150103

私の匂いが、去年の法事以来のこの家では、日頃から住み慣れている猫の匂いが充満しており、至る所にその体毛が氾濫していて、気が気ではなく全く落ち着かない。

確かに私のおうちと違い、重厚な床や、すがすがしいまでの空気で思わず鼻の奥までが蘇るような錯覚に陥るくらいの心地よさもあるにはある、それが私にはあまり居心地良さにはつながらないのは仕方のない処である。

まあお父さんと子どもたちが魚釣りをして、後で新鮮な煮魚、焼き魚を食べさせてくれることを期待しておこう。

お母さんと、お姉ちゃんが楽しく話をしてくれればいいのだけれど、おばあちゃんは余り私のことを怖がっていて寄りついてくれないから、せめて美味しい田舎の料理を食べさせてほしいな、もうこれが最後かもしれないし。

いつものせんざんき(鶏のから揚げ)それさえあれば私は納得したんだよ。他は何もいらなかったんだよ。おせち料理も何にも私にはどうでもいい料理だったから、皆がケジャンの鍋をするとか、お兄ちゃんの手配したおせち料理なんか、わたしだけ蚊帳の外さね。せんざんき は今回は無いし、お正月の定番のかまぼこを少し貰えたからこれで良しとしなきゃいけないのかな。

父さんと兄さんで釣ってきた新鮮な魚はべら、小鯛、がしら、のど黒、カサゴ、グレであったが、なかでもカサゴは最高に美味しかった。べらの刺身も初めて食べたけれどこれも甘くて柔らかな味でしたね。

毎年訪れるたびに車の中で皆で楽しみにしていたのは、まぎれもなく休憩のパーキングでのフライドチキンなんだけど、歩けない私を気遣ってか、外で食事をせず、てんぷらとパンを買って、移動しながらそれぞれが食事をするしかなかったのが本当に残念で仕方なかったのよ。

ともあれ、お父さん、お母さん、お兄ちゃん二人と長時間の移動は、本当に久しぶりで疲れても楽しいもんね、年のせいもあるけど、肩が痛いし、腰はもう痺れて動けそうにないけど、胸は幸せでいっぱいさ。

耳が遠くなってきてから、白内障で目が見ずらくなってきてから、一人っきりがいやで、留守番が出来なくなったから、皆でいるとうきうきしちゃう、見えない景色が頭には浮かぶんだよ、以前の記憶が、車窓から匂う地方の香りで湧き起こるから不思議なもんだね。

何とか四日間生き延びました、やれやれでした。もうすぐ16歳、、、。

 

田舎時間便り       20141230

お年を召します

田舎時間便り       20141230

暖冬だとか、寒波だとか、テレビや新聞では好き勝手に言いたい放題だが、冬は基本的に四季を持つ日本ではすごく寒いのである。わたしの先祖はイギリスの方らしいけれど、生まれも育ちも日本のわたしにゃ何も関係ないし、ヨーロッパより寒さは緩い筈さね。

車で田舎の今治まで帰省するのは、トイレ休憩なんかを入れると、渋滞なしでも、やっぱり5時間近く掛かるから、途中休憩をしてくれても、わたしの足は痺れと疲労で動きゃしないし、新しい車はまだ慣れていないし、耳障りなセミの鳴き声が今年は夏から未だにいなくならないから、身体は寒いのに、頭の中は未だ夏のまんまさ。

後ろ足が動かなくて行きたい処へ行けないのはほんとにつらいけど、お母さんに支えて貰って毎日匂いだけは嗅ぎ分けれるし、少しばかりの徘徊で何とかうんちが出れば私だって安心さ。

それが長旅のあとでは、動けやしないから、あれ と思う間もなくおしっこはでてるし、喉は乾くし、お腹はへるし、前足すらまともに動かないし、困ったもんだよ。

せっかく四国に帰っても海に行く元気がないのには、あかんわ。

結局、遊べないまま田舎の家について、猫の匂いだらけのする大きな居間は、今はお父さんがローラーで猫毛を取ってくれていて、お母さんが掃除機で部屋中を綺麗にしてくれているけど、何と云う名前だったか、顔に似合わない花、そうそう さくら 今回ばかりはわたしが怒らないと知ったとたんに、目の前をゆっくり歩いてのっそりと2階に歩いて行くんだもの、たまんないよ。

新年を迎える前に、わたしも大きな最後の抱負を云わせてもらわないとね。これまでの生活、生きてきた15年の年月を振り返ってみて、ちょっと物思いにふけってもいいよね。

暖かな母親のミルクを飲むことが私の唯一の楽しみだったある日、兄妹それぞれが離れ離れで新しい家族と過ごすように値段を付けられて売り出されたサ、お父さんはチャンピオン犬だったから、当然吊り上った価格になるけど、私は何故か左耳が下を向いていたから中々誰も相手にしてくれないし、冷やかしの子供は大っ嫌いだったんだよ、もうすぐ三か月と云う頃に、四人家族が来て、中でもお母さんとちっちゃな子供に気に入られて、家族会議をされて、三番目の子供になった訳さね。

わたしは三人兄弟の一番下だったから、怖がりでね、人様のおうちで初めての夜を過ごしてお腹を壊して、毎日不安な状況で、どんどん痩せて行ってしまって、二週間の病院通いで毎日点滴をされてやっと元に戻ったんだよ。

本当は、売られるときに、お店の人にいじわるされていたんだよ、半分人間不審に陥っていたけど、この家族は最高と分かった瞬間だったんだよ、幸せ者だよ、私は。

眠いね、、、お休み。

私の自慢      20141201

クールマットのミルキー私の自慢     20141201 このところ、肌寒くなってきて、ついついクッション性のいいミニソファーで居眠りをしたくなる。特に天気のいい日に午後の暖かな西日を浴びて道行く人を見るともなく眺めたり、季節の香りをかいだり、散歩する奴らを威嚇したいのだけれど、年と共に足腰が立たなくなり、吠えきれないのが残念である。 時々、おやつをくれる犬友達が時々塀の下から顔を覗けて私に手を振ってくれるのだ。 そうかと思えば、我が家のガレージに勝手に住み始めた黒猫 ひょこたん が西日を入れる縁側にお腹がすいては顔を出し、私を怒らせたがるのだ。 ひがなのんびりとした毎日であっても、胴長の私は、ヘルニアと脊椎症でほぼ前足しか使えない状況だから、お父さんがお灸をしてくれたり、超音波で足と腰の神経に刺激を与えて少しでも動く体の持続と退化の防止をしてくれている。 年を取ると共に、わたしは眠いときに眠って時々外の空気に触れればいいだけなんだけど、時々調子に乗って自分で出来ると思って動いていて思い通りにならずゴツン と頭を打って転び、立てないでもがいていたら何が何だか分からなくなって、部屋の中なのか、見知らぬパーキングなのか、公園わきの自転車置き場なのか全く今いる場所が解らなく泣き叫んでいると、お父さんが気づいてたすけてくれたことがあったわね。背中を何度もさすってもらって、少しづつ意識が戻って、あれまあ、妙な時間を過ごした記憶に浸り、寝たらもう何にも覚えてないもんね。 私は元気さね。 まだまだ美味しいものを一杯食べるよ。 歩けるもんね、お母さんの援助が在れば、ということは、お父さんの治療も相当な効果が在るのかしらん。 おかげで耳は遠くなったけれど、匂いと、食欲は一向に衰えないのかな? そのうち、朝が来なかったら最後なんて、私の願いを公園の銀杏の木の下に書いておこうかしらん。 最近又新しいおやつが出始めたわね。鶏のささみで少し柔らかいもの。いつの間にか柔らかいご飯が増えたのが嫌だけど、食べ易いものね、あれこれ考えると疲れて眠いわ、うほーい。